【大分】大分市中央町の西新町天満社で、23日から夏季大祭が開かれる。協力関係にある市中心部5社の夏祭りの締めくくりとなり、25日まで。同天満社のみこし巡行は、5社の中で先駆けて復興し、今年50周年の節目を迎える。
同天満社のみこし巡行は18年間途絶えた時期があった。1976年の復興に尽力した一人で、名誉総先導に就任する若杉史朗さん(79)は「勇ましかった祖父や父のように自分も担ぎたかった。毎年祭り前はしばらく家に帰らないほど熱中し、気付けば半世紀」と振り返る。
総代の牧博彦さん(74)によると、同天満社のみこし巡行は豊作や商売繁盛など地域の繁栄を願って雷様を呼ぶもので、勇壮で荒々しい。「氏子にエネルギーを与え悪事を吹き飛ばそうという思いが込められている。地域みんなの協力で伝統をつなぎ、人の結び付きも一層強まった」と話す。
同じように途絶えていた市中心部の長浜、春日、若宮、王子の各神社が後を追って巡行を復興した際にはノウハウを伝授。今も5社は祭りを支え合う。
若手が減る中、今年も約20人の役員が中心となり準備に汗をかいている。大分七夕まつり(8月7、8日)では、女性や氏子以外も担ぎ手を体験できる。「今後も末永く受け継いでいけるよう知恵を絞りたい」と牧さん。
今年の大祭は23、24の両日は子どもみこしやチキリンがあり、大人みこしは25日午後2時ごろ出発。氏子たちが担ぎ、近くの12地区を練り歩く。
「やっさ、やっさ」のかけ声とともに、熱気が最高潮に達するのはみこしが拝殿に戻る午後10時過ぎ。威勢良く担ぎ上げられたみこしが豪快に回される様は迫力満点。
総括総務の裏正亘さん(55)は「小さな神社の大きな祭り。次世代につなぐためにもチームワークで真剣に取り組みたい」と意気込んでいる。
× × ×
西新町天満社夏季大祭に合わせ20日午後1時から、「第28回天神さま夢通り」が大分市中央町の同天満社である。商店経営者らでつくる中央、大道、府内町、西大分各デザイン会議の主催。
豊後大友宗麟鉄砲隊やJR九州の社員、近隣の小学生や氏子らがJR大分駅を同2時半に出発して天満社までパレードする。飛び入り参加も可能。
境内では子どものよろいかぶと着用体験や、芸術緑丘高生によるうちわ制作、輪投げや射的、折り紙や宝探しなどの縁日を開催。同4時半から餅まきがある。