ムービーアワー「急に具合が悪くなる」 心に迫る絆の物語

「急に具合が悪くなる」の一場面(ⓒ 2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula – Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners)

 同じ名前の女性2人が友情を育み、自らが抱える苦しみに向き合う姿を描いた浜口竜介監督のドラマ。
 マリー=ルー(ビルジニー・エフィラ)はパリ郊外の介護施設「自由の庭」で施設長を務める。認知症入所者を一人の人間として尊重するようなケアを実践しようとするものの、人手不足の中、スタッフの理解を得られず、反発を受ける。
 燃え尽き症候群寸前だった彼女は、知り合ったばかりの演出家、真理(岡本多緒)が手がける舞台を鑑賞し、感銘を受ける。公演後、真理に質問をしたことを契機に言葉を重ねるようになる2人だったが、真理は重いがんに侵されていた。
 社会的な構造、あるいは健康に限界を感じながらも人生を闘っているマリー=ルーと真理。共鳴し合うかのように互いの人生を思いやりエールを送っていく。
 二つの言語を混ぜ合わせて使いながら、会話を進めるシーンは印象的。国や環境という垣根を越えた絆の物語は心に迫ってくる。

 シネマ5で25日(土)~31日(金)の午後0時20分、同6時25分。26、28日は同6時25分の回を休止。

 ◇ ◇ ◇

 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

最新記事
「大分県先哲叢書」に賀来飛霞と重光葵の2冊が加わる
けんしん美術展審査会、大分市の渡部さんに最高賞
大分県立アルゲリッチ記念館で中学生対象に音楽鑑賞会と合唱指導
能舞と洋楽コラボ、大分市で10月18日に公演 「新たな芸能の形を楽しんで」
子ども生き生き本格舞台、大分県民芸術文化祭が開幕 歌や踊りに会場から大きな拍手