さくらの杜高等支援学校生の校内外ショップが人気 手洗い洗車や弁当販売…温かい交流も魅力

「さくらSHOP」で洗車に励む生徒。チームワークやコミュニケーション力も身につける=さくらの杜高等支援学校

 【大分】大分市東大道のさくらの杜高等支援学校の生徒たちが校内外で開く「さくらSHOP」が人気を集めている。手洗いの洗車サービスや元ホテル料理長直伝の味を詰めた弁当などを安価で提供。リピーター客が多く、生徒たちとの温かい交流も魅力になっている。
 2022年に開校した同校は、県内唯一の高等部のみの知的障がい特別支援学校。一般企業への就労を目指し、キャリア教育や実習に取り組む。
 さくらショップは店舗型学習として24年にスタートした。本年度は年20回ほど校内と県庁で開店し、3年生31人がそれぞれの専門コースに応じて活動する。
 6月に開いた校内のショップでは、地域住民らが次々に洗車に訪れた。「拭き上げ開始」「あと10分、少し急ごう」。役割分担したクリーンコースの16人がハキハキと声を掛け合い、高圧洗浄機などを使い1台50分で磨き上げる。
 洗車の待ち時間には介護を学ぶ生徒が考案した健康体操などが無料で受けられ、生徒との和やかなひとときを楽しめる。
 知人の薦めがきっかけで利用する市内の女性客(45)は「自分では届かないところも丁寧に洗ってもらえる。安心して任せられる」と喜ぶ。
 同コースの利光緋日琉さん(17)は「傷を付けないことや安全面に特に気を付け、改善点をチームで話し合う。きれいになると気持ちが良く、喜んでもらえるのがうれしい」とやりがいを話す。
 調理コース8人は、特別非常勤講師の元ホテル料理長らから習って磨いた腕を振るい、唐揚げなどが入った約30食の弁当を用意。納品を担当する流通・販売コース7人が、県庁に運び販売する。安くておいしいと好評で、毎回整理券を配る盛況ぶりだ。
 阿部佳子教頭は「生の声は生徒にとって大きな励み。接客方法やトラブル時の判断の仕方、自身の得手不得手の把握など、職場実習や就労につなぐ貴重な機会になっている」と話した。
 次回は9月中旬にオープン予定。さくら弁当は600円、汁物100円。洗車は500円(要予約)。問い合わせは同校(097-543-1700)。

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