第108回全国高校野球選手権大分大会の開会式が5日、別大興産スタジアムであった。あいにくの雨で42校41チーム(宇佐産と由布は連合)はバックネット裏の屋根下に集結。簡略的な式典で「球児の夏」が幕を開けた。予定していた開幕ゲームの1回戦「高田―中津北」は順延となった。
グラウンドは使わず、入場行進を省略。一、三塁側の内野席では保護者らが傘を差して見守った。チーム名を呼ばれた出場校がその場で起立し、スコアボードの映像で紹介した。
県高校野球連盟の花田修会長が「野球は自然と向き合うスポーツ。予定通りにならなくても受け入れて頑張ってほしい」とあいさつ。佐藤樹一郎知事が「みんな同じ高校生。最後まで諦めず、一球一打に力を尽くして」と激励した。
最後に日田の井上蒼太主将(3年)が、支えてくれた家族や仲間に感謝を述べ、「ここに集う選手一同が互いを尊重し、全ての皆さまに勇気、元気、力を届けられるよう、最後まで懸命に戦い抜くことを誓います」と宣誓した。
■パンフレット最優秀賞の2人がエール
県内の高校生から募った大会パンフレット表紙原画は、表紙に雄城台美術部の林美花さん(3年)の「突貫」、裏表紙に鶴崎工デザイン部の久木原百華さん(同)の「青春の空」が選ばれた。
2人とも初めての応募で約60作品の中から最優秀賞に輝いた。林さんは本塁に滑り込む選手を背後から捉えた構図で、丁寧に描いた砂ぼこりで勝負を分ける一瞬を表現。「選ばれて驚いたけどうれしい。全力で頑張る選手たちを応援したい」と熱を込める。
久木原さんはタブレット端末を使い、デジタル作品に仕立てた。選手は躍動感のあるシルエットで描き、背景の夏らしい入道雲にこだわった。「学校で練習風景を見てイメージを膨らませた。努力の成果を出し切ってほしい」とエールを送った。
■日田の金谷部長に高野連育成功労賞
開会式に先立ち、日本高校野球連盟の表彰があり、日田の金谷昭二部長(62)に育成功労賞が贈られた。「長く関わってこられたのは生徒や皆さんのおかげ」と感謝した。
最も印象に残るのは2000年夏の大会。閉校が決まっていた蒲江の監督として豊南との連合チームを率いた。「多くの人の尽力で実現した。部員だけでなく蒲江高校の関係者みんなが喜んでくれた」と振り返る。
1987年に母校の日田で監督に就任。「愛情なくして教育なし」を信条に、豊南や玖珠美山などでも指揮を執った。