山国映画祭初代グランプリ監督の真鍋さんが山国町に移住 「自然と深く関わる暮らし方」に引かれ

「自然と深く関わる暮らし方に引かれた」という真鍋雅幹さん。山国映画祭をきっかけに移住した=5月、中津市山国町

 【中津】山国映画祭の第1回グランプリ作品を手がけた映画監督、真鍋雅幹(まさき)さん(28)が、中津市山国町に東京都から移住した。映画祭をきっかけに何度も訪れた地域を気に入り、監督業の拠点にする。市地域おこし協力隊員としても活動し「山国の良さにたくさん触れたい」という。
 真鍋さんは高松市出身。大学入学を機に上京。映画助監督として1年間働いた後、医療施設の事務職員をしながら「菊池路介」の監督名で長・短編6本の作品を製作した。
 そのうちの1本「モンブラントラベラー」が、2024年の第1回山国映画祭でグランプリを受賞。翌年には、ほぼ山国町ロケのSF作品「スプラヒスピル」を作った。
 映画祭出席で初めて訪れた山国町には移住前、ロケハンや製作などで通算6度・計約2カ月滞在した。「当たり前である『自然と深く関わる暮らし方』に引かれていった」という。
 映画祭の仕掛け人で、映画の力で地方を盛り上げようとする元地域おこし協力隊員の男性にも触発された。「映画製作は都市部じゃないとできないという自分の考えは勝手な常識」と気付き、地方での生活を決めた。
 生活と活動の基盤にするため、市地域おこし協力隊員に応募し、5月1日に辞令を受けた。山国支所に所属。小さな祭事や変わりゆく町並みなどを映像で記録する「映像版町史」を作成し、交流・関係人口を創出する取り組みなどに携わっていく。
 真鍋さんは「まずは地域を深く知っていき、課題も見つける。山国の人が大事だなと思うことを、後世に残す活動の一助になりたい。映画はフィクションだけでなくドキュメンタリーにも取り組みたい」と意気込んでいる。

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