中東情勢の悪化によるナフサ不足で、県内でも企業の商品の包装に影響が出ている。印刷用インキの供給が不安定になっていることが原因。大分市の一部の小売店では、大手菓子メーカー・カルビーの「かっぱえびせん」の白黒パッケージが並び始めた。地場の事業者もコメ袋を無地に変えたり、納豆の包装を白黒にしたりと対応を迫られている。
同市古国府のスーパー「サンライフアップル」では16日から、白黒に切り替わった「かっぱえびせん」と従来の品が混在する形で店頭に並んでいる。仲野光一店長(52)は「点数が少ないからか、客の反応は大きくはない。ポテトチップスなど取り扱う数が多い商品が切り替われば、一気に目立つのでは」。
買い物に訪れていた近くの会社員、足立天音(あまね)さん(24)は「初めて見た。やっぱりカラーの方がおいしそう」。30代の女性会社員は「珍しいので子どもに買って帰ります」と話した。
カルビーは5月下旬から順次、一部商品のパッケージを白黒仕様に変えている。これから「ポテトチップス」や「フルグラ」も、県内の店舗で販売されるとみられる。
米穀卸の加藤商店(同市三佐)は、取引量の多い一部の店舗に卸す「大分県産ひのひかり(5キロ)」のパッケージを、カラーから無地に変えた。
同社によると、ナフサ不足でコメの袋を大量発注する業者が増加し、納期が通常より1カ月半遅れの3カ月ほどかかっている。加えて5月上旬にコメの小売価格を下げたことで販売数が増えており、パッケージ不足になる恐れがあるため対応した。
加藤健太社長(42)は「7月4日以降は従来のパッケージに戻すが、今後も納期次第で無地のものを使う見通し」と話す。
ほかに、納豆販売の二豊フーズ(同市中戸次)は、主力商品「国産くろめ納豆」のパッケージを暫定的に白黒に変更した。順次切り替えを進めている。
米国とイランは軍事作戦の終結を盛り込んだ覚書に正式署名したものの、最終合意は今後60日間で目指すといい、中東情勢の先行きに不安は残る。カルビーは「白黒パッケージをいつまで続けるか現時点では未定」と話している。