【豊後高田】豊後高田市教委は、市内の石橋についてまとめたパンフレット(B5判・15ページ)を発行した。険しい岩山にかかり、山岳修行の峰入りで最大の難所とされる「天念寺無明橋(むみょうばし)」などを、写真と文章で紹介している。同市の歴史・文化の魅力を伝える「ぶんごたかだ文化財ライブラリー」の第8弾。
石橋は江戸時代から造られるようになった。現存する9割以上が九州にあり、県内は全国で最も多い約500基が確認されている。
市内には宇佐市や中津市にあるような規模の大きなものはない。生活道路として使用される石橋のほか、六郷満山僧侶が10年に1度行う峰入りの行程にある岩山をつないだり、神社の参道にあったりなど、信仰に関わる橋が見られるのが特徴という。
パンフレットは、県や豊後高田市の文化財に指定されている石橋を中心に14基を掲載。2024年8月の台風10号による水害で損傷した戎子(えびす)橋(香々地地区)と、経年劣化により欄干部分の石材が落下した潮観橋(同)の修復工事の経緯を説明している。
石橋の造り方や石造アーチ橋の仕組みも解説している。
編集を担当した市教委文化財室の大山琢央さんは「市内の石橋の分布マップも載せている。活用して橋巡りを楽しんでほしい」と話している。
パンフレットは市役所で無料配布している。城跡、磨崖仏、古墳、国東塔などを取り上げた過去7弾までを含め、市ホームページでも見ることができる。