【大分】大分市は野津原、佐賀関、大南の3地域で運行する低速電動バス「グリーンスローモビリティ」の午後の便を今月から9月末の間、運休する。環境に配慮し、移動を楽しむバスだが、バッテリーの容量の関係でエアコンを付けることが難しいタイプの車両のため、乗務員や利用者の熱中症対策として本年度初めて実施する。
市は過疎地域での移動手段を確保しようと、2023年度に低速電動バスの本格的な運用を開始。観光施設や病院、商業施設などに停留所を設け、タクシー会社に事業を委託し、平日に無料で運行している。
市都市交通対策課によると、車両は時速20キロ未満で公道を走る電気自動車。バスの側面と背面に窓ガラスがなく、風が吹き抜ける構造にしているが、夏場は車内の温度が40度を超えることもある。
乗務員が小型ファンが付いた空調服を着用し、車内に扇風機を付けて運行しているが、本格的な運用を始めた当初から乗務員と利用者が夏場の暑さを訴えていたという。
昨年度の1日当たりの平均利用者数は野津原が19・1人、佐賀関が37・7人、大南が17・5人。3地域とも午前中の利用客が全体の約7割を占めることもあり、午前中の涼しい時間帯だけ運行する方針を決定。昨年の11、12月にかけて地元関係者に説明し、理解を得た。
佐賀関地域の低速電動バスをほぼ毎日利用する50代男性は「夏場は乗っていても暑い。買い忘れがあったときは不便」、母親の70代女性は「買い物帰りによく利用する。午後に1便でもあれば」と話した。
同課は「乗務員と利用者の健康を守るための運休。午後は運休と踏まえて利用してほしい」と理解を求めた。