【佐伯】佐伯市の商店主らが専門知識やプロの技を市民に教える「まちゼミ」が10周年を迎えた。少人数制の講座は交流の場になり、客と店、地域をつなぐ事業として定着している。
まちゼミは商店街の活性化策として、2003年に愛知県岡崎市で始まった。全国各地に広がり、まちのにぎわいづくりにつながっている例は多い。
佐伯では17年に始まり、現在は商店主でつくる「佐伯まちゼミの会」(宮明洋一郎会長)が年2回のペースで開催を続ける。会場は各店を使い、参加者1人でも開講する。原則無料(一部材料費が必要)で、気軽に足を運んでもらうため販売、勧誘はしない。
現在、第19回(4月下旬から今月17日まで)を開催中で「知る・学ぶ」「料理・食」「健康・きれい」「つくる・体験」をテーマに34の講座を開いている。
家具、雑貨を扱う店を営む高橋共子さん(53)は「お客さまとの距離が近くなり、今まで以上に思いを伝えられるようになった」、日本茶インストラクターの長浜考哲さん(51)は「他の店や職種の人とのつながりも生まれた」と効果を実感する。
講座以外にも「まちゼミクーポン」を発行し、いろいろな店を回るきっかけを増やしたり、講師の“推し”本を紹介する図書館との連携企画も始めたりと、広がりを見せている。
事務局の浅利善然さん(41)は「店の特徴や店主の人となりを知ってもらい、ファンづくりにつなげられる。新しい店にも加わってほしい」と期待。宮明会長(40)は「ネット通販や商業集積が進んだ大分市などに行かなくても、佐伯で事足りる。魅力ある店が地元にあることを知ってもらえれば」と話した。
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佐伯まちゼミの会は10周年記念の講演会・懇親会を7月4日午後6時から、さいき城山桜ホールで開く。まちゼミ創始者の松井洋一郎氏(岡崎まちゼミの会代表)が「このまちと歩んだ10年、これからの10年へ」をテーマに特別講演する。参加無料。懇親会は会費制(5千円)。申し込みは15日まで。問い合わせは宮明会長(080-1741-9428)。