道の駅のつはる、地域で愛された味「守り続ける」 閉鎖した加工所のレシピを引き継ぎ新ブランド

地域の味を引き継いでいるスタッフたち=大分市上詰

 【大分】大分市下原の道の駅のつはるを運営する一般社団法人「夢あふれる野津原振興会」は地域で愛された手作りの品々の提供に取り組んでいる。いずれも2025年5月に閉まった「上詰農産加工所どりーむ」(上詰)のレシピや技術を受け継いで作るもので地域の味を守り続ける。
 同じ野津原地域にあった同加工所は11年、農事組合法人「上詰アグリドリーム」の加工部門として発足した。和田睦子代表(故人)ら地域の女性たちが早朝から準備する山菜おこわや餅など手作りの加工品に多くのファンがいた。
 24年、和田さんが死去し、残るメンバーも高齢化。事業の継続が難しくなり、25年5月に活動を終えた。
 25年9月、地域住民らで構成する「夢あふれる野津原振興会」が「途絶えさせるのはもったいない」と事業の引き継ぎを決定。新ブランド「アグリのつはる」を立ち上げた。
 現在はスタッフ8人が元メンバーから直接指導を受けて製造を担う。「山菜おこわ」「やせうま」など6種類を正確な計量や丁寧な手作業などで、従来の製法を再現している。
 道の駅のつはるの田浦一功駅長(41)は「先輩たちが守り続けた味は野津原の誇り。味と心を大切に受け継ぐ」と意気込む。スタッフの小出光美さん(60)は「たまに様子を見に来る先輩たちの存在は身が引き締まる」と話した。
 農事組合法人の元代表理事で睦子さんの夫清秀さん(82)は「妻たちが情熱を注いだ味が残るのは本当にありがたい。これからも多くの人に野津原の恵みを味わってほしい」と語った。アグリのつはるの商品は、道の駅のつはるで販売している。

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