【別府】別府市は市内浜脇の旧浜脇中を改修し、「ものづくり支援等複合施設」として利活用する。竹細工などに取り組める貸しアトリエのほか、交流イベントを楽しめる多目的室や飲食スペースを整備して10月に開設する予定。学びやだった地域の拠点は伝統産業の振興を支え、活力を創出する場に生まれ変わる。
市によると、市特産の別府竹細工に関して「作業する場がない」との悩みが寄せられている。職人を目指して2年制の県立竹工芸訓練センター(市内東荘園)などで技術を学んでも、制作スペースを求めて市外に流出するケースが相次いでいるという。
施設は職員室などのあった鉄筋4階の管理教室棟(延べ床面積約2千平方メートル)を改装。2、3階部分に広さ63平方メートルと121・5平方メートルの2種類の貸しアトリエを計6室設けた。1階には竹の油抜き作業ができる加工場を備えている。
市産業政策課は「ここのスペースを利用し、ものづくり産業を担う人材が育ってほしい」と説明する。
1階部分の大半と体育館(約950平方メートル)や運動場(約9千平方メートル)は「地域共生広場」の役割を受け持つ。運営を市内の一般社団法人に委託し、スポーツなどで使用するほか、いろいろな世代が集える交流イベントを催す。災害時に体育館は避難所になる。
浜脇中は2020年度末に閉校。跡地に際して23年度に地域住民を交えたワークショップを実施し、交わされた意見を踏まえて24年度に利活用案を作成した。3棟あった校舎のうち2棟は取り壊した。
同課の市原祐一課長は「交流が広がる地域のよりどころとして、愛される施設になってほしい」と話している。
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別府市は「ものづくり支援等複合施設」の貸しアトリエ6室のうち4室を10月から運用する。利用希望者を6月15日まで募集している。
期間は来年3月までの6カ月間で、原則午前8時~午後10時に使用できる。期間の継続にも応じる。利用料は光熱費込みで月額1万1千円(63平方メートル)または1万7600円(121・5平方メートル)。
対象は竹工芸のほか、ものづくりに取り組む個人や団体。定期的なミーティングに出席するといった条件がある。
問い合わせは市産業政策課(0977-21-1132=平日の午前8時半~午後5時)。