山国にインディーズ映画の聖地、元協力隊員の小池さん開設 常設シアターにカフェ、宿泊も

「気軽に遊びに来てほしい」とPRする小池篤史さん=中津市山国町

 【中津】中津市山国町にインディーズ(自主制作)映画をいつでも見られる施設「山国きのたんく」がオープンした。山国映画祭を立ち上げた小池篤史さん(42)=守実=ら地元有志が守実商店街に整備。飲食、宿泊もでき、「映画など文化に触れながら、誰もが楽しめる場所にしたい」とPRしている。
 コンテスト形式のプログラムをメインにする山国映画祭は2023年度に始まった。過去3回は毎回、全国から90作品以上が寄せられているが、全て観賞してもらう機会はほとんどない。
 地域おこし協力隊員当時に映画祭を企画し、現在も運営団体の事務局をしている小池さんは「多くの人が気軽に見ることができる場所がほしい」と発案。応募作品を残すライブラリー機能を持ち、地域活性化にも貢献できる交流拠点をつくることにした。市から中山間地域活性化の助成金約1千万円を受け、取り組んでいる。
 コンセプトは「山のはざま、文化の交差点」。かつて旅館だった木造2階(165平方メートル)を取得し、改修。半分ほどのスペースをシアタールーム(15平方メートル、10席)とカフェ&バーにした。
 映画作品は現在、長短編合わせて約160本を用意。1時間500円で観賞できる。シアタールームはライブラリー作品以外の映画上映やイベントなどで貸し切ることもできる。1時間千円、1日1万円(最大12時間)。
 定期的にインディーズ映画を深掘りする「シネマ・リ・ブゥト」も開催する。6月は6日が小池勇瀬監督、20日が楠城昇馬監督の特集で、それぞれの作品を見た後、本人(6日はオンライン参加)がトークをする。いずれも午後7時からで、定員は10人。
 カフェは木材を多く使って、らせん階段やユニークな形の大きなテーブルなど遊び心をくすぐるデザインにし、洒落た空間に仕上げた。メニューにもこだわり、地元のシカ肉煮込みを挟んだフォカッチャサンドや自家製ドーナツ、クリームソーダなどがある。
 施設には宿泊スペースの整備も進めており、秋には営業を始める予定。
 小池さんは「映画を好きな人も普段は見ない人も、子どももお年寄りも楽しめ、人や文化が自然につながる場所にしたい」と話している。
 定休日は水、木曜。問い合わせは、山国きのたんくのインスタグラムか小池篤史さん(090-3969-9909)。 

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