第74回県高校総合体育大会は31日、県内各地で22競技があった。団体、学校対抗は体操の大分西、卓球の明豊、ライフル射撃の由布、ホッケーの玖珠美山、カヌーの舞鶴、アーチェリーの東明が男女そろって優勝した。空手道男子組手は高田が2連覇。ソフトボール男子は日田林工、女子は文理大付が制した。競泳男子の雄城台、なぎなたの大分西、剣道男子の明豊、テニス男子の舞鶴、同女子の福徳学院、空手道女子組手の大分南はそれぞれ連覇を伸ばした。相撲の中津東、競泳女子の鶴城は久々の頂点に立った。主日程最終日の6月1日は各地で13競技がある。
3人が跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆかの4種目の合計点で競う体操女子団体。1人がけがの影響で2種目しか出場できず、「2・5人」で臨んだ大分西が、チーム力で頂点に立った。コンディションを考慮して難度を下げ、美しさや正確性の実施点を確実に取る狙いがはまった。
この春、競技経験者の入学が決まり、井藤そら(2年)のみだった同高に団体出場の見込みが立った。
だが入学直前の練習中に山田穏(1年)が左肘を骨折。出場が危ぶまれる中、腕を使わない種目だけ出る道を選んだ。「大技ができない分、指先や着地にこだわり、0・1点でも伸ばそうと思った」と山田。最終的に2位との差は4・250点。山田の得点がなければ優勝はなかった。
井藤とエース野仲咲希(同)は着実に得点を積み上げた。特に野仲は得意の跳馬でひねりと宙返りを含む大技「屈伸ツカハラ」で11・650点をマーク。全種目で高得点をたたき出し、チームを引っ張った。
県内で体操部があるのは3校。競技レベルが高いとはいえず、高校進学時に県外に出る選手も多い。強豪ひしめく九州、全国大会は厳しい戦いになる。井藤は「上位大会では難度を上げた上で、ミスも減らさなければならない。3人の今の全てをぶつけたい」と力を込めた。
<体操>
(サイクルショップコダマ大洲アリーナ)
=男子=
【団体】▽総合 (1)大分西(内田、吉良、久保田)192・050点
【個人】▽総合 (1)内田百汰(大分西)65・550点(2)久保田力也(同)(3)吉良愛友(同)
▽ゆか (1)久保田力也(大分西)10・900点(2)内田百汰(同)(3)留野琉依(鶴城)
▽あん馬 (1)内田百汰(大分西)11・600点(2)久保田力也(同)(3)吉良愛友(同)
▽つり輪 (1)内田百汰(大分西)10・600点(2)留野琉依(鶴城)(3)久保田力也(大分西)
▽跳馬 (1)内田百汰(大分西)12・450点(2)久保田力也(同)(3)吉良愛友(同)
▽平行棒 (1)吉良愛友(大分西)10・450点(2)内田百汰(同)(3)久保田力也(同)
▽鉄棒 (1)吉良愛友(大分西)10・550点(2)久保田力也(同)(3)内田百汰(同)渡辺陸(鶴城)
▽全国、九州大会出場者 留野琉依、渡辺陸(以上鶴城)
=女子=
【団体】▽総合 (1)大分西(井藤、野仲、山田)75・800点(2)杵築
【個人】▽総合 (1)渡辺笑羽(杵築)40・850点(2)野仲咲希(大分西)(3)大戸愛日(鶴城)
▽跳馬 (1)渡辺笑羽(杵築)11・850点(2)野仲咲希(大分西)(3)大戸愛日(鶴城)
▽段違い平行棒 (1)野仲咲希(大分西)8・050点(2)渡辺笑羽(杵築)(3)大戸愛日(鶴城)
▽平均台 (1)渡辺笑羽(杵築)10・450点(2)野仲咲希(大分西)(3)井藤そら(同)
▽ゆか (1)渡辺笑羽(杵築)10・650点(2)野仲咲希(大分西)(3)大戸愛日(鶴城)
▽全国、九州大会出場者 渡辺笑羽(杵築)大戸愛日(鶴城)
▽九州大会出場者 桑原花純、宮部楓嘉(以上杵築)
(男子団体の大分西は3年連続9回目、女子団体の大分西は6年連続21回目の優勝。団体は1位が全国、九州大会へ)
【ミニインタビュー】
体操男子個人総合で優勝した大分西の内田百汰主将(3年) 新しく取り入れた技は完璧とは言えなかったが、今日の収穫を今後につなげたい。つり輪では大きな歓声が聞こえ、緊張と同時にたくさんの人に支えられていることを実感した。