ユニークな異業種同居、臼杵市の居酒屋の座敷にヘアサロン 火災からの復興願い、店主の娘が開業

居酒屋の座敷を改修してヘアサロンを開業した山崎和薫さん(左)と、部屋を貸した母の八千代さん=臼杵市畳屋町

 【臼杵】臼杵市畳屋町の古民家風居酒屋「みかくと木もれ陽」の座敷に、ヘアサロン「OuBaiTori」(桜梅桃李)がオープン。居酒屋を営む山崎八千代さん(62)の次女和薫さん(25)が「この町を元気に」と開いた。異業種が同居するユニークな店舗形態が話題になっている。
 きっかけは八町大路火災。和薫さんは東京で美容師として働いていたが3年前にUターン。古里で頑張っていたところ、育った町が大火に見舞われた。当時は大分市内の美容院に勤めていたが、幼少期から自分を見守ってくれた商店主らが落ち込む姿を見て、独立を決意した。
 そんな娘に手を差し伸べたのが母だった。開業の初期費用を抑えるため、使うことが少なくなった居酒屋の座敷活用を提案。配管なども整っており、シャンプー台の設置工事なども容易と判断。今年3月、改装に取りかかり、8畳の座敷は白を基調としたモダンな空間に生まれ変わった。
 ヘアサロンは今月中旬にオープン。店名は長女の美久さん(27)が利用客の魅力を引き出してとの願いを込めて名付けた。和薫さんと客の弾む会話が居酒屋にも伝わり、店の雰囲気はさらに明るくなった。
 カットに来た近くの商店で働く板井芳枝さん(60)は「開店を心待ちにしていた。ここで育った子が開業してくれて町も明るくなる」と歓迎。和薫さんは「自分ができることでこの町と積極的に関わりたい。若者の声を生かしていきたい」と明るく語った。

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