湯平の共同浴場「橋本温泉」、7年ぶりに再開 湯量減り新たな泉源整備、復興のシンボルに

7年ぶりに利用が再開された橋本温泉=由布市湯布院町湯平

 【由布】泉源の整備のため休止していた由布市湯布院町の湯平温泉街にある共同浴場「橋本温泉」が17日、7年ぶりに利用を再開した。休止中に2度の災害を経て、温泉の復活を待ち望んだ住民らは「温泉街の復興のシンボルになれば」と願う。
 温泉街の入り口近くにある橋本温泉は、大正時代から住民や宿泊者らに愛されてきた。男湯と女湯はどちらも一つの浴槽が板で仕切られ、「熱め」と「ぬるめ」になっている。
 2017年以降、湯量が減り、泉源が同じ他の共同浴場とともに19年に利用を休止。同年から県や市と新たな泉源の整備を進めてきた。
 21年2月に掘削が始まり、一度は蒸気が自噴したものの湯の確保に至らなかった。同じ場所から湯を引こうと試行錯誤をし、昨年末に地下180メートルからポンプで吸い上げることに成功。タンクから約1キロ離れた温泉まで新たな配管をつなぎ供給が可能になった。
 温泉街で湯平温泉祭りがあった17日、利用再開を祝う式典と湯浴(あ)み祭りも開催。県や市、住民ら約30人が出席した。
 温泉は祭りに合わせ無料開放。北九州市から夫婦で訪れた久保田恭一さん(32)=会社員=は「再開と聞いて来た。昔ながらの温泉に癒やされた」と話した。
 温泉街は20年の7月豪雨、22年の台風14号で被災。コロナ禍もあり、宿泊者や観光客が減少傾向にあるという。
 地域住民らでつくる湯平共同温泉管理組合の右田勰一郎(きょういちろう)組合長(80)は「温泉街に欠かせない温泉が復活した。魅力を発信し、再び活気のある湯平にしたい」と話した。
 橋本温泉の入浴料は小学生100円、中学生以上300円、宿泊者100円。午前8時から午後8時まで利用できる。

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 湯平温泉街には五つの共同温泉がある。現在利用できるのは橋本温泉のほか、泉源が違う「銀の湯」のみ。同じ泉源だった「中の湯」「金の湯」は現在も休止中。「砂湯」は2020年7月豪雨で建物が流失した。

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