玖珠町古後小、希少植物ミツガシワ保護へ観察活動 校区内の自生地で月1回、気温や水温など記録続ける

ドローンを使った観察をする長尾真成さん(中央)=玖珠町古後

 【玖珠】玖珠町古後の古後小(河村幸一郎校長、児童数1人)は、校区内に自生地がある希少植物ミツガシワを守るため、観察活動に取り組んでいる。4月には咲くことがまれな白い花を見られた。学校関係者は「貴重な自然を守る気持ちを育みたい」という。
 保護を担当する町教委社会教育課などによると、多年草のミツガシワは寒冷地の湿地や浅い水中で育つ。葉が3枚ずつ付くのが特徴で、春から夏にかけて白い花を咲かせる。水質の変化などに弱く、県は昨年、希少野生動植物に指定した。
 学校近くにある「野平(のびら)の自生地」は標高約500メートルの丘陵で、県指定の天然記念物となっている。数十年前から開花する個体が激減し、同課は獣害柵の設置や湿地の水量を増やす対策などを取っている。2023年からは古後小と連携。児童や教員が月1回、気温や水温の記録、撮影を続けている。
 この春、学校では4月7日に花が咲いているのを見つけたという。翌日には枯れていたが、15日に別の個体が開花し、20日まで咲いていた。28日には地元住民の協力でドローンを飛ばし、広い範囲で花を探したものの、他に見つけることはできなかった。
 唯一の児童、長尾真成さん(2年)は昨年は見ることができず、7日に初めて観察をした。「思ったより小さくてかわいかった」と喜ぶ。
 河村校長は「貴重な校区内の自然を引き続き見守っていきたい」と話している。
 野生のミツガシワは県条例で、無許可の採取・譲渡・譲り受けなどが禁止されており、罰則もある。

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