【国東】アゲハチョウ科の希少なチョウ「ジャコウアゲハ」の繁殖活動に取り組む国東市国東町の田深まちなかグループ(有馬孝会長)は、生態などを解説した小学生向けの教材本を発行した。有馬会長(71)は「国東の自然の素晴らしさを子どもたちに伝えたい」と話している。
教材本はA5判カラー8ページ。雄と雌の羽の色の違いや、成長の過程、小鳥などの天敵から身を守るため体内に毒を蓄えていることなどを、写真と表を交えて説明。世界農業遺産に認定されている国東半島宇佐地域の農林水産循環システムと生物多様性についても触れている。
500部を制作。イベントなどで配布するほか、市内の6校や市立の4図書館にも置いている。4月9日には、有馬会長らが町内の国東小を訪れて4年生約40人に贈呈した。
同グループによると、河川整備などでジャコウアゲハの幼虫の餌となるツル植物のウマノスズクサが減り、個体数も減少。町内に珍しいチョウがいることを知った有馬さんらは2022年から同町田深の川沿いの私有地を借りて繁殖地を整備するとともに、市内の小学校で成長観察などの特別授業を続けている。
29日には繁殖地でジャコウアゲハの観察会を開催。優雅に舞う姿や交尾の様子を見た横尾耕太さん(7)=日出町、豊岡小2年=は「チョウが大好きで、家でも家族と一緒に育てている。かわいい」と喜んだ。
本や繁殖地に関する問い合わせは有馬会長(090-1518-9068)。