中津市の金色妙見宮で八面山を望む眺望が復活 若者有志と地元住民が大木伐採、10日にお披露目の野だて

茂った木を伐採し、金色妙見宮(右奥)からの眺望を復活させた里のこまごメンバーら=4月下旬、中津市

 【中津】中津市のシンボル八面山(659メートル)の麓にある金色妙見宮(三光田口)で、本殿から山を望む眺望が復活した。かつて山岳信仰の対象である同山を拝むことのできる場所だったが、木が生い茂り見通せなくなっていた。「眺めを取り戻そう」と若者有志グループが地元住民と力を合わせ、参道の大木を伐採するなどした。10日にお披露目を兼ねた野だてを開く。
 妙見宮は山北西側の金色集落にある。急勾配の参道を約150メートル上った岩窟に、半円形の板張りの拝殿、神殿がある。昔、山伏が修行していた場所の一つで、八面山の峰入り行事にも使われていたという。
 地元住民などによると、50年前までは宮から山がよく見えていた。しかし、過疎高齢化で参道など一帯の管理が行き届かなくなり、いつの頃からか山の姿が見えなくなっていた。 
 今回の取り組みは、三光の里山保全活動をしている若者数人のグループ「里のこまご」(松下藍代表)が発案。クラウドファンディングで資金約65万円を集め、昨年末に視界を遮っていた大木6本を切るなどした。
 10日はこまごの企画で「金色妙見宮で火を囲うvol・1」と銘打ち、午前9時から野だてをする。拝殿に茶席を設け、抹茶と菓子を提供する。
 代表の松下さん(九州大大学院)は中津と福岡で2拠点生活をしながら、活動している。「三光の人たちが大事にしていることを大事にしたい。眺望復活に続き妙見宮の振興に取り組んでいく」と力を込める。
 金色集落の中野雄司さん(76)は「妙見宮は集落にとって大切な場所。眺めが良くなりうれしい。こまごメンバーに刺激され、われわれも宮をもり立てる気持ちが高まっている。ぜひ立ち寄ってほしい」と話している。

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