ムービーアワー「炎上」 苦しみの声か、もがいた軌跡か

「炎上」の一場面(ⓒ2026「炎上」製作委員会)

 親の虐待から逃れた10代少女が、繁華街でたむろする若者の輪に加わり、放火事件を起こすまでを描いた森七菜主演のドラマ。
 樹理恵は幼い頃から父親の暴力を受け続けてきた少女。父親が亡くなると、母親が手を上げるように。妹を置き去りにしたまま、家出をする。
 交流サイト(SNS)で知り合った「KAMI」という人物を頼り、東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角へ。そこは小中学生をはじめ、社会に居場所がない子どもたちが集まる場所だった。トー横の若者たちに「じゅじゅ」として受け入れられた彼女は「ここで生きていこう」と考えるのだが…。
 「トー横キッズ」に襲いかかる薬物の過剰摂取(オーバードーズ)や性被害の問題を織り込みながら繰り広げられる物語。悲惨な人生から抜け出せない苦しみの声か。必死にもがいた軌跡なのか―。見る人によって受け取り方が大きく変わってくる。

 シネマ5で9日(土)~15日(金)の午後2時5分、同6時半。

 ◇ ◇ ◇

 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

最新記事
「ウルトラマンテオ」別府市出身の二宮崇がメイン監督 シリーズ60周年「ワクワクして参加」
映画「バナ穴 BANA ANA」シネマ5bisで28日から上映
ムービーアワー「サヨナラの引力」 人生全てを肯定してくれる
【ハニカムアートギャラリー】村上厚子展 塗り重ねられた色合いが美しい
大分県地方史研究会が7月5日に研究発表 創立70周年シンポも、一般聴講者を募集