【津久見】津久見市長目の特別養護老人ホーム「しおさい」で働くインドネシア出身のムハマド・スルタン・マジド・コイルル・アディシャフさん(25)が介護福祉士の国家試験に合格した。同施設の技能実習生(11人)として初の資格取得者で、施設は「入居者とも信頼関係を築いている。なくてはならない素晴らしい人材」と期待する。
日本文化やアニメに興味があったというスルタンさん。2022年に来日し、人と関わる仕事で日本語のスキルアップを図ろうと、同施設で働き始めた。
現場で経験を積む中、語学力もメキメキとアップ。24年10月には県高齢者福祉施設等実践研究大会に出場し、なめらかなスピーチで優秀賞を受賞。25年9月には九州大会、同12月には全国大会に臨み、自身の介護職に対する思いや今後の課題などについて発表した。
大会準備と並行して、昨夏から介護福祉士の資格勉強を開始。日々の業務をこなしながら、実務者研修や筆記試験の対策に励んだ。努力は実り、今年1月の試験で一発合格を決めた。
今後は職員配置を考えるリーダー業務や高度な記録作業にも取り組むという。施設で世話役を担う足立小百合主任は「言語はもちろん、いろんなことに熱心で吸収力がすごい。今は後輩実習生の通訳も担ってくれ、とても頼もしい」と話した。
スルタンさんは「イスラム教では弱い人や病気の人を助けることは神が愛する仕事の教えがある。これからもたくさんの介護技術や知識を身に付けたい。日本で家族をつくるのも目標です」と笑顔を見せた。