チャイコフスキーのオペラ「オネーギン」をバレエの舞台にし、地方のバレエ団を世界トップレベルまで育て上げた振付師ジョン・クランコ(1927~73年)の半生を描いたドラマ。
世界三大バレエ団の一つ、英国ロイヤル・バレエ団で新進の振付師として活躍していたクランコ。同性愛行為で逮捕されたことがきっかけで、職を失う。
振り付けを担当したドイツのシュツットガルト・バレエ団から誘われ、芸術監督に就任することに。団員たちに、言葉にできない感情をダンスで表現するよう訴えるのだが…。
クランコは自由な発想で良質な舞台を生み出す。芸術にのめり込むがゆえに生まれる孤独や苦悩も映す。
見どころは、エリサ・バデネスやジェイソン・レイリーなどバレエカンパニーの現役メンバーが当時の団員を演じていること。クランコの教えを引き継いだ踊りは、人間性豊か。物語に説得力をもたらしている。
シネマ5bisで5月2日(土)~8日(金)の午後0時15分、同7時25分。5、7日は同7時25分の回が休止。
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