【宇佐】宇佐商工会議所女性会(宇佐市辛島、久本秀子会長)は、市内の家庭で漬けられていた奈良漬のレシピ本(B5判、カラー20ページ)を作った。「宇佐奈良漬」と名付け、歴史や製法を分かりやすく紹介している。近年は嗜好(しこう)の変化などで食べる機会が減っており、今後は作り方を教えるワークショップなども計画。「再び食べる人が増え、酒どころならではの名物にも育てば」と思い描く。
昔から酒造りが盛んな宇佐では、酒かすを使った奈良漬作りが根付いていた。東大寺の大仏建立で宇佐神宮の八幡神(はちまんしん)が協力した伝説も残り、奈良とのつながりも関係しているとされる。
ただ、地元で漬けたり、食べたりすることは少なくなっている。2024年の食品衛生法改正で漬物製造に保健所許可が必須となり、市販品も入手しにくくなったという。
女性会は「家庭などで手軽に作れるように」とレシピ本作成を思いつき、切封美恵子副会長(68)が中心となって取り組んだ。
県の補助金約100万円を活用。市民から作り方を聞き取り、ウリを漬ける酒かすは地元の三和酒類と小松酒造場から購入し、実際に作ってみた。一連の成果を写真をふんだんに使って一冊にまとめた。
冊子のデザインと企画編集は渡辺隆子理事(51)が担当。表紙はウリを配し、スタイリッシュに仕上げた。
レシピ本を活用しながら漬ける人を増やそうと、本年度は市民向けのワークショップなどを予定している。
14日、女性会役員3人が市役所を訪れ、後藤竜也市長に本の完成報告をした。久本会長(69)は宇佐奈良漬の商品化やふるさと納税の返礼品採用など構想を語った。
冊子は2千部を発行。同会議所の会員に配布し、希望者にも提供する。
問い合わせは女性会(0978-33-3433)。