大分県内の労働組合員数、過去最少の7万1678人 5年連続減少、推定組織率も最低14.1%

県内の労働組合員数

 県がまとめた労働組合基礎調査によると、県内の労働組合員数は7万1678人(昨年6月末時点)で前年から494人減り、過去最少となった。労働者全体に占める組合員の割合を示す「推定組織率」も、前年比0・1ポイント減の14・1%で過去最低を更新。組合数は437組合で2団体減った。いずれも5年連続の減少で、「組合離れ」の傾向が進んでいる。
 産業別の組合員数で最も多かったのは製造業の1万8605人(前年比366人増)。次いで、自治体職員などの公務が1万1041人(67人減)。卸・小売業が5289人(280人減)。
 パートタイム労働者の組合員数は7089人で、10人減少。全組合員数に占める割合は9・9%で0・1ポイント増えた。産業別は卸・小売業がトップで3798人(55人減)。全体のうち女性は5287人で、74・6%を占めた。
 県内最大の労働団体・連合大分は「若年層の意識の希薄化や、非正規労働者の組織化の遅れなどが影響している」と説明。連合系の加盟組合数は308団体で、2団体減った。県労連を含む全労連系は1団体減り、46団体になった。
 県内の全雇用労働者数(推計値)は51万132人で2028人増えた。人手不足を背景にパートや定年後も働く人が増える一方、組合員数はこの10年間で約5500人減少。組織率も約2ポイント低下した。
 県雇用労働室は「労組は労働者の権利を守る重要な役割を果たしているが、メリットを感じない人も増えているのではないか。労組の活動が賃上げや長時間勤務・ハラスメント対策などの待遇改善につながっていることを周知したい」と話している。

<メモ>
 厚生労働省の調査によると、昨年6月末の全国の組合員数は992万7千人(前年比1万5千人増)。推定組織率は16・0%(0・1ポイント減)。県の調査は厚労省のデータを基に独自に集計した。

最新記事
【外国人材を生かす 大分県の現場から⑥】地域挙げ受け皿づくり 交流通し相互理解育む
プチ鹿島さん「地元紙は住民の目と足となって」 大分合同新聞社創刊140周年で講演
「甘太くん」管理ミス問題、大分県農協が補償説明会 臼杵市の農家から厳しい意見も
大分県内の平均賃上げ額1万6989円、高水準を維持 春闘第1回集計、3年連続5%超す
高齢世帯の自宅耐震工事、大分県信組が優遇制度開始 3市市民対象に融資の利息なし