ムービーアワー「オールド・オーク」 分断と連帯と希望と

「オールド・オーク」の一場面(ⓒSixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023)

 英国の閉鎖的な寒村で暮らす男性、内戦から逃れてきた外国人女性が織りなすドラマ。名匠ケン・ローチ監督が「最後の作品」と語る、分断と連帯の物語。
 舞台は2016年、イングランド北部の炭鉱村。かつてはにぎわいのあった場所だが、閉山し活気を失っている。村唯一のパブ「オールド・オーク」は、住民が安らげる場所だ。
 そんな中、村にシリア難民の一家が引っ越してくる。パブの常連客の中には「よそ者がいるのは嫌」と拒否感を訴える者も現れる。店主のTJは一家の女性、ヤラと出会い友情を育むようになるのだが…。
 移民を排斥する人が抱える「金持ちの町は移民を受け入れない」という憤りや、「武装組織の戦士が逃げ込んだら大変」という不安を描く。だが物語の中核にあるのは民族を超え、一人の人間として交流を深めるTJとヤラの姿。深い思いやりと希望を感じさせてくれる。

 シネマ5で25日(土)~5月1日(金)の午後0時35分、同6時。(この日程以外も上映あり)

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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