新日本プロレスの上村優也選手(31)が4月12日、大分市上野丘の放課後等デイサービス「ジョバンニの森」の日曜野外活動に参加した。上村選手と子どもたちとの交流は2年ぶり2回目。玖珠町の伐株山にピクニックに行き、子どもたちと忘れられないひとときを過ごした。
■「楽しかった」「上村選手みたいになりたい」大喜びの子どもたち
この日は絶好の行楽日和。上野丘の子ども食堂「ハルモニアカフェ」で作ったサンドイッチを持って、上村選手、子どもたち、施設職員が車で伐株山へ。山頂名物の「ハイジのブランコ」に揺られたり、芝生の上で相撲を取ったりして、元気いっぱいに遊んだ。最初は緊張して、もじもじしていた子どもたちも、一緒に遊んでいるうちにすっかり打ち解けた。
子どもたちの感想から、いかにうれしかったかが分かる。伊勢戸悠加さん(小5)は「ブランコを押してもらってすごく高くまでいってびっくりした。いろいろ遊んでもらって楽しかったです。上村選手は体がおっきかった」。土谷和優さん(高3)は「ぼくの大きな体もひょいっと持ち上げるプロレスラーってすごいなと思いました。特別な経験と思い出ができて本当にうれしかったです」。衛藤涼叶さん(中2)は「中学3年生になったら、ぼくも上村選手のような存在感があって頼りがいのある人になりたいと思います」。小関悠斗さん(小5)は「相撲対決で思いっきりぶつかったのにびくともしなくてびっくりした。とても楽しかった」。
上村選手は「ぼくもみんなと一緒に山に登って遊べたことが特別な思い出になりました。明日からみんなも、それぞれの目標に向かって頑張っていきましょう」と力強い言葉で子どもたちに語りかけた。
■「タイガーマスクプロジェクト」と「ライフワーク」が合致
「ジョバンニの森」や「ハルモニアカフェ」は多機能型事業所「ハルモニア」(大分市上野丘)が運営する事業。江藤行大施設長(53)は「子どもたちの今と未来に夢や希望の種をまきたい」というテーマで「タイガーマスクプロジェクト」と銘打った活動に取り組んでいる。アイドルやレスラーを呼んで子どもたちに会わせ、講演を聞かせたり、一緒に遊んだりして、大きな刺激を与えている。上村選手との親交は、この「タイガーマスクプロジェクト」から生まれた。上村選手も「子どもたちやお年寄り、地域の人たちとの交流がライフワーク」と話している。大分県内でプロレスの興行があるわけでもないのに立ち寄ったのは、そうした思いがあるからだ。
■テレビを試合を見て決意したプロレスラーへの道
上村選手によると、出身は愛媛県で、子どもの頃から相撲、陸上、水泳などさまざまなスポーツをしていた。中3のときにたまたまテレビで見た新日本プロレスの真壁刀義選手と中邑真輔選手の試合に衝撃を受け「プロレスラーになりたい」と思ったという。これが転機となり、高校でレスリングを始め、大学でも続けた。そして新日本プロレス入りした。
現在、大人気の正統派トップレスラーだ。「アームドラッグ」(腕を巻き付けて体をひねり、相手を投げ飛ばす技)の美しさには定評があり、さらに、多くのレスラーをマットに沈めている「カンヌキスープレックスホールド」(写真)は、超高難度の必殺技で、観客のどよめきを誘う。
九州では4月末から佐賀、熊本、鹿児島を転戦し、福岡のビッグイベント(レスリングどんたく2026)へと向かう。このシリーズを乗り越えると、過酷な真夏の祭典「G1クライマックス」が見えてくる。「ぜひともここに照準を」と願うファンは多い。上村選手の活躍が楽しみだ。