第158回九州地区高校野球大会県予選最終日は6日、別大興産スタジアムで決勝があった。上野丘が6―3で津久見を下し、現校名になって初の優勝を飾った。前身の大分中、大分第一時代を含めれば、1949年秋の第5回大会以来、77年ぶり4回目の栄冠となった。
閉会式では両校ナインがグラウンドを1周。花田修県高校野球連盟会長が「上野丘は投手を中心とした粘り強い守備と、最後まで切れない集中力が光った。津久見は気迫あふれるプレーで観客の胸を熱くさせた」とたたえた。
上野丘は県代表として九州地区大会(18日開幕・鹿児島)に臨む。組み合わせ抽選会は10日の予定。
▽決勝
津久見
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上野丘
【評】序盤からリードした上野丘が、津久見の反撃を抑えて逃げ切った。
上野丘は初回に先制。1―1で迎えた三回、秦、伊藤、大塚の二塁打など5連続長短打で3点を勝ち越した。五回には大塚の三塁打などで2点を加えて突き放した。
津久見は投手陣が踏ん張れず、八回に2点を返す粘りを見せたものの及ばなかった。
■エース力投、三回に5連続長短打
県内屈指の進学校が153季ぶりの頂点に立った。現校名で優勝旗に名を刻むのは初。決勝まで全5試合に先発し、計630球の力投で優勝に貢献した上野丘のエース倉光俊輔(3年)は「疲労はあったが序盤の先制で気持ちに余裕ができた。決勝も自分の投球を貫けた」と胸を張った。
立ち上がりは制球に苦しみ、初回からいきなり1死三塁のピンチ。ただここを併殺で切り抜けると直後に好機が訪れた。
先頭の須藤雅仁主将(3年)が四球出塁し、犠打で二進。さらに「相手の意表を突いた」と三盗を決め、秦千代丸(同)の右前打で先制のホームを踏んだ。
1点ずつを取り合い、試合が落ち着いたかに見えた三回、打線が火を噴いた。1死から後藤恵多(2年)の左前打を皮切りに5連続長短打で一挙3点。相手エースを降板させ、五回に2点を加えて主導権を握った。3安打と活躍した主砲の伊藤大泰(3年)は「各打者が得意な球種に狙いを定め、2巡目から攻略できた」と胸を張った。
倉光は三回以降、被安打0で粘投。八回途中からは2番手の秦がしのぎ、歓喜の瞬間を迎えた。
練習時間の短さを工夫でカバーし、実力を高めてきた。松田幸史監督は「部員19人が各自の役割を全うし、目指す全員野球を体現した。これがうちのスタイルです」と優しくほほ笑んだ。
■「序盤に流れ」津久見巻き返せず
津久見は中盤までにリードを広げられ、巻き返せなかった。藤丸崇監督は「決勝まで進めたのは選手の力。胸を張れと伝えた。この経験は今後の糧になる」と敗戦を受け止めた。
1点を追う二回、先頭の黒木伶主将(3年)が内野安打で出塁。田中春翔(同)の適時打で追い付いた。ただ三回以降は打線が沈黙。徐々にリードを広げられ、八回に四球や敵失で2点を返すのが精いっぱいだった。
先発の中谷勇海(同)が三回に4連打を浴び、2番手の松下楓都(2年)も勢いを止められなかった。中谷は「勝ちたい気持ちが先行し、平常心で投げられなかった」。
黒木主将は「序盤に流れを持っていかれた」と悔やみつつ、「夏までに自分たちの野球を確立しなければ」と先を見据えた。