地球(ちきゅう)さんご賞(しょう)を提唱(ていしょう)している歴史小説家(れきししょうせつか)の安部龍太郎(あべりゅうたろう)さんが、作文(さくぶん)がうまくなる方法(ほうほう)を小中学生(しょうちゅうがくせい)の皆(みな)さんに教(おし)えてくれました。
文章(ぶんしょう)を書(か)けるようになる方法は、二(ふた)つしかありません。とにかく書くことです。そのためには、日記(にっき)をつけてほしい。1日(にち)1行(ぎょう)でもいいです。うれしかったこと、くやしかったこと、嫌(いや)だったこと、何(なん)でもいいんです。書く習慣(しゅうかん)を身(み)に付(つ)けてください。
文章力(ぶんしょうりょく)は、日々(ひび)の練習(れんしゅう)の繰(く)り返(かえ)しで身に付くのです。走(はし)る力(ちから)などと同(おな)じように、自分(じぶん)の考(かんが)えを言葉(ことば)に乗(の)せる練習を毎日(まいにち)やっていると、その能力(のうりょく)は伸(の)びていきます。
日記の良(よ)いところは、半年前(はんとしまえ)の自分、1年前(ねんまえ)の自分のことが、日記帳(にっきちょう)をパラッとめくるだけですぐ分(わ)かるところです。半年前や1年前の自分に出会(であ)うことができる。そんな経験(けいけん)もしてほしい。
もう一(ひと)つは、好(す)きな童話(どうわ)でも詩(し)でも小説(しょうせつ)でもいいから、人(ひと)の作品(さくひん)を読(よ)むことです。言葉の表現(ひょうげん)には「こんな可能性(かのうせい)があるのか」「こんなことができるのか」という驚(おどろ)きや感動(かんどう)があります。例(たと)えば、冬(ふゆ)のオリンピック種目(しゅもく)でもあるスノーボードのビッグエアの演技(えんぎ)を見(み)て「空中(くうちゅう)で5回転(かいてん)も6回転もできるのか!」と感(かん)じるようなことです。
文学(ぶんがく)の優(すぐ)れた作品にも、そういう驚きが満(み)ちているんです。嫌(いや)な作品は読む必要(ひつよう)はありません。好きな作品を繰(く)り返(かえ)し読んだり、その作家(さっか)の他(ほか)の作品も読んだりすることです。書く習慣(しゅうかん)と、読む習慣。この二つを身に付けてほしいです。