放置竹林を炭で活用、食用パウダーと古着染めに 大分市の岩尾さんと宮崎さんが商品化

食用の竹炭パウダーを商品化した岩尾佳奈さん(左)と竹炭で染めたコートを羽織る宮崎洋輔さん=大分市中戸次

 【大分】大分市戸次本町の地域づくり団体「在戸蔵(アルトクラ)」メンバーが“厄介者”とされる放置竹林の有効活用に取り組んでいる。岩尾佳奈さんは食用竹炭パウダーを開発、宮崎洋輔さんは竹炭染めの古着を販売しており、2人は「行き場を失った資源に新たな価値を生み出し、食や衣、暮らしへと広げたい」と張り切っている。
 岩尾さんは同市鶴崎出身。会社員時代に体調を崩し、健康への関心を深め、同市下戸次でヨガ教室や薬草店を営んできた。竹林整備に力を注ぐ同市竹中のNPO法人「碧い海の会」のメンバーとの出会いをきっかけに竹炭の食用としての活用法を探り、多くの人の協力を得ながら1年かけて商品化した。
 竹炭は土窯で焼き、微粉末に加工。ミネラルを豊富に含み、無味無臭で飲み物やヨーグルト、パンや菓子の生地などに入れて使う。「KAGUYAHIME LABEL(かぐやひめ れーべる)」としてオンラインやイベントで20グラム864円から販売している。「生活に取り入れて消費することで地域にも体にも優しい製品づくりを目指したい」と岩尾さん。
 宮崎さんは同市上戸次出身。東京や福岡などで20年間、アパレル業界で働き、昨年、帰郷し、移動式の「古着屋DISCO(ディスコ)大分」を始めた。日焼けや汚れで着られなくなった服を再び愛着の湧く一着に生まれ変わらせる方法を模索する中で、岩尾さんを通じ、竹炭染めにたどり着いた。
 手作業で洗浄や煮沸、染色などの工程を重ね、炭の色を定着。服の素材や気候で仕上がりが違う柔らかな灰色に染まり、デニムのように着るほどに風合いが変わるのが魅力だ。
 県内のイベントで販売するほか、今後は染色体験やファッションショーも開く予定。宮崎さんは「大分で着た服を大分の人たちで循環できたら」と話している。

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