【国東】生物多様性の保全が図られている区域を認定する環境省の「自然共生サイト」に、国東市安岐町にある「障がい者サポートセンター三角ベース」の農場が選ばれた。草と虫を敵視しない生態系に配慮した農法や、施設利用者のリハビリと連動させた取り組みが評価された。全国で569カ所が認められており、県内では11カ所目。
同施設によると、認定されたのは耕作放棄地や山林を活用した畑と観光ビワ園、竹林など町内の4エリア(計約10ヘクタール)。「1000年ゆめ農場」と名付けている。
千年先まで持続可能であることを理念に掲げ、土を耕さずに作物をそのまま育てる不耕起栽培を実践。土づくりは農薬や化学肥料に一切頼らず、作業もトラクターなどを使わずになるべく人の手で進めている。
利用者は太陽の光を浴びて土に触れ、心身のリハビリ効果や収穫の喜びを得られているという。
地元の支援者らと力を合わせ、野菜や米、果物を生産しているほか、6次産業化も促進。ヨモギの入浴剤や菊芋の菓子の製造・販売などを手がけ、市のふるさと納税の返礼品として採用されている。
熊本市で3月中旬に認定証の授与式があった。荘司豊施設長(73)は「サイト認定を機に販路を広げ、利用者の働く場確保と賃金アップにつなげたい」と話した。