【豊後高田】豊後高田市中心部の豊後高田昭和の町誕生の物語を描いた漫画本「昭和の町の奇蹟(きせき)」(A5判、89ページ)が完成した。昭和の町の立ち上げやブランド化に尽力した商店主らの奮闘を、関係者のインタビューなどを基にまとめた。2千部作り市内の小中高校などに配布するほか、市のホームページで公開している。
昭和の町は昭和30年代の町並みを生かして観光資源にしようと、2001年に官民共同で取り組みを始めた。
漫画は、立ち上げに努めた商店主「昭和の店7人衆」と当時、豊後高田商工会議所職員だった金谷俊樹さん、福岡県から移住し自身のおもちゃコレクションを展示した「駄菓子屋の夢博物館」(新町)で館長を務める小宮裕宣さん(77)らが登場する。
商店街の活性化策を話し合う中、昭和の雰囲気を売り出すことに活路を見いだし、挑戦する姿を紹介。犬と猫しか通らないと言われた商店街が、年間40万人が訪れる観光地に成長するまでを表した。
漫画化は小宮さんが、親交のある漫画制作会社「コルト」(北九州市)の大野光司社長(65)に相談して実現。漫画雑誌で連載経験のあるタネオマコトさん(50)が資料や現地取材を重ねて描き上げた。
7人衆の1人、森川克己さん(77)は「昭和の町が誕生して25年がたち、当時の経緯を知らない商店主も増えてきた。もう一度原点を知ってもらいたい」。小宮さんは「まだまだ紹介しきれなかったエピソードがたくさんある。第2弾、3弾と展開できれば」と話した。