「落語家の業」二代目快楽亭ブラックの記録

二代目快楽亭ブラックを追ったドキュメンタリー「落語家の業」

 型破りな芸風で知られる落語家二代目快楽亭ブラックに密着したドキュメンタリー。
 1952年、東京都で米軍兵士だった父と日本人の母の間に誕生。「混血児」と差別され、次第に声が届かない映画館で時間を過ごすようになる。時代劇俳優を夢見る一方、ハーフゆえの顔つきのためにかなわず。いろいろな役を演じることができる落語家を志す。
 69年、立川談志に入門し、92年に真打ちに。「ブラック」の名前を襲名する。文化庁芸術祭優秀賞を受けるほどの芸達者だが、題材は過激だ。
 トラブルにも多く見舞われる。2005年には多額の借金があったことが判明し、落語立川流を追放される。20年には、配信で弟子の交際女性をネタにしたことから、訴えられる。
 困難な出来事に遭っても、神妙な顔一つ見せず、高座での笑いに変えていく。「ふざけている」という見方もあるかもしれないが、芸人としての哲学を感じさせる。14年、大須演芸場(名古屋市)が賃料滞納で建物明け渡しの強制執行を受けた際、建物に入ってきた執行官を舞台上からネタにして見せた場面は痛快だ。
 監督は大分市出身の榎園喬介。「コンプライアンスの厳しい時代の中で、こういう芸人がいたことを記録しようと思った」と語る。

 シネマ5で28日(土)~4月3日(金)の午後1時15分、同5時25分。28日の同5時25分の回終了後に榎園監督が舞台あいさつをする。

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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