日田市の高瀬こども園開園、29年度にずれ込みへ 交通量増加など懸念受け用地拡張提案

高瀬こども園の移転先として日田市が取得した土地(手前)=19日、日田市高瀬

 【日田】日田市が新築移転を計画している同市高瀬の高瀬こども園の開園が遅れている問題で、市は市議会3月定例会に用地買い増し費などの関連予算(約7800万円)を提案している。用地を購入し2027年度の開園を目指していたが、交通量増加などを懸念する地元の声を受け、バイパス建設や用地拡張を決定。オープンは29年度にずれ込む見通しだ。
 市によると、市直営の同園(園児約50人)は築48年がたち老朽化。新築移転に向け約650メートル離れた民間の農地を転用し、市道を挟んで東西の計2549平方メートルを24年に購入した。
 その後の地元説明会で、狭い市道の交通量増加や農作業の農薬が子どもに与える影響を心配する声が上がったため、近くの県道からのバイパス(230メートル)開設や、園舎・園庭を農地から離すレイアウトに変更。手狭になる園舎・園庭側で新たな用地購入などが必要になったことから、26年度一般会計当初予算案に▽追加の用地購入費(約4000万円)▽バイパス測量設計費(2300万円)▽新園の造成設計費(1500万円)―を計上した。
 開園に向けてはさらにバイパスや新園造成・建設の工事が予定され、最終的な総事業費は約8億円(概算)に膨れ上がる見込み。レイアウト変更に伴い、空き地となった土地の活用法についても地元と話し合いを進めるという。
 関連予算案を審査していた市議会常任委員会は19日、賛成多数で可決した。
 市は「地元協議が難航し、園児や住民に迷惑をかけたことは痛恨の極み。組織を挙げて対応する」と話している。

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