佐賀関大火、4月から被災地視察受け入れ 自治組織「田中連合区」、体験語り防災の教訓に

がれきの撤去作業が進む被災地=大分市佐賀関

 【大分】昨年11月、大規模火災が起きた大分市佐賀関田中地区の自治組織「田中連合区」が4月から、被災地への視察の受け入れを始める。被災地区を巡りながら住民が発生直後からの状況を直接伝え、防災の参考にしてもらう。
 火災は11月18日午後5時半ごろ発生した。強風にあおられ、火はみるみる広がり、狭い道に消防車が入れず196棟を焼損。このうち167棟が全焼だった。発生から4カ月が経過し現在、火災現場では公費解体と、がれきの撤去作業が進んでいる。
 地域では、普段から住民同士の顔が見える関係が築かれており、誰がどこに住んでいるかを把握していた。火の回りが速い中、近隣住民が窓から「早く逃げて」と叫んだり、玄関をたたいて回ったり、住民が高齢者を連れ出したりした結果、人的被害を最小限に食い止めることができた。
 視察では、区長や民生委員、防災士らが語り部になり、自身の体験や「共助」の大切さなどを訴える。
 受け入れは工事がない土日、祝日の午前10時と午後2時からの2時間を予定している。費用は資料代のみで寄付も受け付ける。
 同連合区事務局の山田二三夫さん(70)は「悲劇を繰り返さないための新たな取り組み。被災地の教訓が生かせれば、復興の励みにもなる」と話している。

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