【別府】別府競輪を運営する別府市は、全国の競輪レースにインターネットで投票できる独自ポータルサイトの運用を24日から始める。公益財団法人や民間による同様なサイトがある中、競輪を主催する地方公共団体(施行者)が開設するのは初めて。市はサイトを通して、新たなファンの掘り起こしを狙う。
市によると、別府競輪の2024年度の売り上げは約398億5590万円。このうち既存の6サイトを通じたものが約361億1900万円で全体のおよそ9割を占めた。ネット投票の比率は年々増えているという。
一方で既存サイトを介したサービスに当たり、市は手数料が必要。利用者の内訳データなどを収集することも困難だった。人口減が進む中、ニーズを分析して新規のファン層を獲得しようと独自サイトを設けた。
サイト名は「ラブリン」。会員登録をすれば、契約した施行者のレースを対象に投票券を購入できるほか、リアルタイムの映像と実況でレースを配信する。初心者にも分かりやすい用語やルールの解説もある。
会員登録をしない人は、模擬投票を体験できる。
競輪場は別府を含めて国内に43カ所あり、3月末までに5カ所のレースで利用できそう。4月からは22カ所になる予定で、26年度中に全ての施行者と提携したい考え。
システムの開発はデジタルアート集団「チームラボ」とレジャー予約サイトを手がける「アソビュー」(いずれも東京)の共同企業体に約25億円で委託した。アソビューは約1700万人の会員がいる。
市公営事業局は「アソビュー以外にも多数の会員がいる企業と連携し、まずは50万人の登録を目指したい」と話した。