「ナースコール」激務に追い詰められていく看護師

「ナースコール」の一場面(ⓒ2025 Zodiac Pictures Ltd / MMC Zodiac GmbH)

 看護師の過酷な一日を描いたヒューマンドラマ。
 フロリアは外科病棟で働く看護師。ある日の遅番シフトで1人欠勤が出たため、2人で26人の入院患者を担当することになった。さらにインターン学生への指導も同時進行でこなす羽目に。患者からは「病状を教えて」「もっと早く対応を」という要望が寄せられる。誠実に応えていたのだが…。
 情熱を持って難病治療に立ち向かう医療ドラマではない。一人の看護師を丹念に追いかけ、激務の中で心をすり減らしていく日常を丁寧に描き出す。
 病気に対する不安を抱える患者やその家族は、看護師を頼ってくる。次から次と対応に追われるフロリア。徐々に追い詰められ、ストレスがたまっていく様子は緊迫感を伝えてくれる。
 現在、日本を含め世界的な看護師不足が叫ばれている。物語はフィクションであるが、実情はどうなのだろう。映画は92分で終わるが、医療従事者にとっては終わりのない日常であることを考えると、胸の辺りがざわざわする。

 シネマ5で21日(土)~27日(金)の午前10時、午後5時半。(この日程以外も上映あり)

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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