一定の速度オーバーなどがあれば一律に危険運転致死傷罪を適用する「数値基準」の導入について、法務省は12日、自民党の交通安全対策特別委員会で概要を説明した。近く、党の法務部会で自動車運転処罰法の改正案を審議し、与党としての了承を取る。
平沢勝栄委員長(80)=衆院=が「全国の被害者遺族から(法改正を求める)声を受けた。しっかりと取り組む」とあいさつした。
議事は非公開。法務省の担当者が法制審議会の答申に基づき▽一般道で制限速度を50キロ超過▽アルコール濃度が呼気1リットル中0・50ミリグラム以上―といった数値基準案を報告した。警察庁からは道交法の「酒酔い運転」についても0・50ミリグラム以上を要件にする考えが出された。
政府は今月下旬にも改正法案を国会に出す方針。
危険運転罪を巡っては大分市の時速194キロ死亡事故(2021年2月)などで適用要件の曖昧さが浮き彫りになり、見直しを求める機運が高まった。
特別委に出席した大分選挙区選出の古庄玄知参院議員(68)は「条文の不明確さが事件関係者を不幸にしてきた。改正案は明確で分かりやすい内容にしないといけない」と話した。