東日本大震災から15年となった11日、臼杵市の臼杵公園で津波避難訓練があった。子どもや高齢者が「頑張って」「もう少し」と声をかけ合いながら海抜19メートルの高台に駆け上がり、もしもの時に備える意識を新たにした。
地域ぐるみで防災対策を進めようと、市中央地区振興協議会(安藤正一会長)が毎年開いている。南海トラフ地震が発生して大津波警報が発表された―との想定で、公園以外の場所に避難した人も含めて約700人が参加した。
午前10時、地域住民をはじめ近くの幼稚園児や小中学校の児童生徒、事業所の従業員らが高台の臼杵公園を目指して避難を始めた。東中の生徒は途中にあるカトリック臼杵幼稚園の園児の手を引き、坂を上った。避難は約20分で完了した。
南海トラフ地震が発生した場合、臼杵市では最大で震度6強の揺れがあり、46分で津波が到達すると想定されている。訓練に参加した西岡隆市長は「いつ起きてもおかしくないと思って暮らす必要がある」と呼びかけた。
保育園児の時から毎年参加しているという東中2年の長谷川健人さん(14)は「坂を上がるのもきつくなくなった。地震が起きたら自分たちは支えられる側ではなく、支える側になると実感した」と話した。
防災士によるカレーの炊き出しや防災用品の展示、地震や火災の体験コーナーもあり、参加者は自分の身を守るための行動を再確認した。
■発生時刻に合わせ、大分県庁で黙とう
東日本大震災が発生した午後2時46分に合わせ、県庁では職員や来庁者が黙とうした。
防災対策企画課の山口満課長(54)は「南海トラフ地震が想定されている大分も人ごとではない。県民の皆さんも高い意識を持って防災に取り組んでほしい」と話した。
■「原発いらない!」訴え続ける
原発廃止を訴え続けている「原発いらない!」グループ・大分は、11日も大分市金池町の九州電力大分支店前で街頭活動をした。「原発をなくそう」などと記したプラカードを掲げてドライバーや歩行者に呼びかけた。
メンバー16人が参加した。日高礼子さん(70)は「近年は原発再稼働の流れが強まっているが、危険性を伝え続けていきたい。若い人たちにも放射能の健康へのリスクを知ってほしい」と語った。
活動は東京電力福島第1原発事故をきっかけに2011年7月に始めた。