日田市がひきこもり当事者家族にアンケート 「伴走姿勢」求める声、「居場所づくり」検討へ

引きこもるようになったきっかけや支援の在り方などを聞いた=日田市役所

 【日田】日田市は、市内でひきこもり状態にある人や家族の状況を把握するためアンケート調査を実施した。昨年9~10月に当事者家族(25人)を対象に、引きこもるようになったきっかけや支援の在り方などを尋ねた。今後、効果的な支援策を検討する際の基礎資料とする。
 市福祉総務課によると、ひきこもり状態にある期間は「5年以上」が62・5%で最多。1年以上と長期化しているケースが多く、きっかけは不登校や就職活動、職場の人間関係など多岐にわたる。
 必要な支援として▽制度利用を念頭に置いた支援でなく、悩みに伴走してくれる姿勢▽たらい回しにしないワンストップの支援―といった意見が上がった。
 行政機関に相談した際のエピソードでは、家族から「話すだけでもつらいのに、職員が酷なことを言ったりあまりにも事務的で知識がなかったり、落胆することが多かった。相談に行った人の気持ちに配慮した対応を取ってほしい」との指摘もあった。
 同課は他県の事例などを参考にしながら、「本人や家族が安心して集える『居場所づくり』ができないか検討していく」と話した。
 ひきこもり状態の家族がいる人らでつくる「KHJ日田ゆきどけの会」(日田市)は、アンケート作りに協力した。世話人の深見由紀さんは「行政主導でなく質問項目一つ一つにわれわれの声を反映してくれ、感謝している。必要な施策を進めるための最初の一歩になってほしい」と願った。

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