別府市の「まどか塾連」から新人芸妓が誕生 3年間下積み、ひさ弥さん「古里を盛り上げたい」

お座敷デビューを果たしたひさ弥さん(左)と糸扇家まどかさん

 【別府】泉都にお座敷文化を根付かせようと別府市で地道な活動を続ける「まどか塾連」から、新人芸妓(げいぎ)が誕生した。同市出身の永野美香さん(53)が「ひさ弥」の名でデビュー。華やかな世界に淡い憧れを抱き、3年間にわたって下積みに励んだ。「非日常のおもてなしで、古里別府を盛り上げたい」と張り切っている。
 「まどか塾連」は芸妓の親子、糸扇家(しせんや)まどかさんと魁家(さきがけや)ひさ乃さんが結成。「北陸一の芸達者」と称されるあわら温泉(福井県あわら市)の芸妓として実績を重ねたものの、コロナ禍のあおりで生活が一変した。2021年、まどかさんがかつて暮らした大分県に拠点を移し、活躍の場を探った。
 永野さんは知人の誘いで親子のお座敷を体験。卓越した三味線の音色や華麗な舞に魅了され、お座敷遊びでは久しぶりに心の底から笑ったという。「若い頃に繁華街で見かけた芸妓を思い出し、懐かしくも感じた」と振り返る。
 親子のファンになり、お座敷があると聞けば駆け付け、道具運びや舞台の準備を手伝うようになった。踊りが上手になりたいと、日本舞踊の稽古にも通った。
 愚直な姿勢が認められ、ひさ乃さんから「ひさ」の字を頂き、ひさ弥と命名。かつらと着物を装い、2月に日出町のホテルの宴会でお座敷デビューを果たした。踊りを披露し、ゲームを楽しんだ。
 「芸妓として参加できるようになり、とてもうれしい。不安もあるが、お客さまに楽しんでもらいたい」と永野さん。昼間は別の仕事をしながら、今後もおもてなしの技能に磨きをかけるつもりだ。
 まどかさんは「永野さんは日本の伝統文化が好きで、積極的に挑戦を続けてきた。3人体制となり、さらに活気づけたい」と話した。

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