なかなか分かり合うことのできない父と娘が織りなす人間ドラマ。
舞台はノルウェー。俳優のノーラ(レナーテ・レインスベ)は、母を悼む集まりに父グスタフ(ステラン・スカルスガルド)が現れたことに気づく。映画監督の父は離婚して家を出ており、長く疎遠になっていた。
後日、父から映画の脚本を渡され「15年ぶりに長編作品を製作する。主役はお前しかいない」と一言。怒ったノーラは一緒に仕事はできないと拒絶する。
グスタフは、米国の若手俳優レイチェル(エル・ファニング)を代役に起用。実家を撮影場所に、製作の準備を始めるが…。
彼の行動原理は一見、復帰作への情熱を燃やすクリエーターの業のように感じる。その奥にある父親としての思いが垣間見えたとき、不器用で深い家族物語を味わうことができる。
親子にとって家は「家族の思い出の象徴」。時には自分を苦しめるような、記憶も刻まれている。複雑な思いを抱きながらも、父と娘はどのような関係を紡いでいくのか。前向きな気持ちになれるラストシーンは見どころだ。
16日(日本時間)に発表される第98回アカデミー賞では作品賞、監督賞など8部門で9ノミネートされている。
シネマ5で14日(土)~20日(金)の午後0時35分、同3時20分、同6時。14、16、19日は同8時35分も上映(この日程以外も上映あり)
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「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。