大分県立芸文短大生がブックカバーを制作 文化財や史跡デザイン「レトロかわいい」

大分市デジタルアーカイブを活用してブックカバーを制作した県立芸術文化短期大の学生=大分市上野丘東

 【大分】大分市上野丘東の県立芸術文化短期大専攻科1年生5人が、市内の文化財や史跡を素材にデザインした文庫本サイズのブックカバーを制作。市内の書店や図書館で配布している。
 地元の歴史に興味を持ってもらいたいと、市地域おこし協力隊で市教委文化財課の島貫泰介さん(45)が同短大に依頼した。
 5人は、市内に残る有形無形の文化財や史跡、地域の行事や伝統芸能、自然や景観など約2200件を市教委がウェブサイト上で公開している「市デジタルアーカイブ~おおいたの記憶」を活用。膨大な資料の中から心に残る素材を掘り起こし、昨夏からデザインに落とし込んだ。統一感を意識しつつ、作品が似通わないよう互いに調整しながら作業を進めたという。
 第1弾は阿部穂奈美さん(20)が制作。1954年の市勢要覧に掲載された別大電車と赤レンガ館の風景写真を使い、昨年11月末に配布し、レトロモダンな配色が「懐かしくて新しい」と好評だった。
 2月は第2弾として明治時代から現代までのポスターや冊子などからロゴ部分を拾い上げた難波和果奈さん(21)の作品を配布。カラフルで幾何学的な図案に仕上げ、こちらも“レトロかわいい”と人気だ。
 3月は幕末の本草学者、賀来飛霞(ひか)が描いた「動植物写生図」をモチーフにした二村心菜さん(21)のカバーが登場する。
 学生は「作品が人の手に渡り、反響が返ってくるのは初めての経験でうれしい」、島貫さんは「公開して終わりでなく使ってもらうことで文化資源は生きる。地元の歴史や営みを知る入り口になれば」と期待する。
 ブックカバーは、同市のリブロ大分トキハ店と大分わさだ店、別府市の別府店で文庫本を購入した人に贈呈。大分市民図書館とコンパルホール別館でも配布している。なくなり次第終了する。

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