佐賀関大火の被災者を癒やす一杯 田中公民館で渡辺さんがコーヒー提供へ「気軽に立ち寄って」

田中公民館で定期的にコーヒーなどを提供する渡辺忠孝さん=大分市佐賀関

 【大分】昨年11月の大分市佐賀関の大規模火災から3カ月。194棟が被害に遭った田中地区に焼け残った田中公民館で、住民の渡辺忠孝さん(65)が21日から、土、日曜日など限定で被災者にコーヒーなどを提供する活動を始める。地区の復旧・復興が進められる中、地区外の市営住宅や民間アパートで暮らす被災者に気軽に地区に立ち寄ってもらうのが目的。
 火災発生の日から、避難所の佐賀関市民センターに身を寄せた被災者は、何日も眠れない日を過ごし、精神的にも追い詰められた。そこで渡辺さんは避難所に、寄贈されたコーヒーメーカーを設置し、被災者が励まし合いながら過ごせるスペースを作った。たわいない会話が人々の不安を和らげることを実感したという。
 昨年12月末に、避難所が閉鎖された後は、「渡辺さんの自宅でコーヒーが飲みたい」という声が上がり、市社会福祉協議会や田中連合区などの協力で、同公民館で定期的にコーヒーを提供することにした。
 渡辺さんは「離ればなれの生活を送る被災者に孤独な思いをしてほしくない。散歩や買い物などのついでに気軽に立ち寄ってもらえれば。公民館がみんなの集いの場になってほしい」と願う。
 コーヒーのほか、紅茶、日本茶、ジュース、菓子を土日、祝日と毎月18日に無料で提供(午前10時~午後4時)。被災者支援に携わる人も歓迎するという。

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