大分合同新聞社が創刊140周年を記念して取り組む子どもたちの環境問題作文コンクール「地球さんご賞」で、全国選考委員を務めるバイオリニストの川井郁子さんが来県した。賞の魅力や意義について話を聞いた。
―作品を審査して感じることは何ですか。
子どもたちの感性や想像力、個性が発揮されていて、はっとさせられます。自然環境と向き合い、どのように考え、取り組んでいるかが伝わってきます。
―子どもたちの文章が、自身の演奏活動とつながることはありますか。
私は空想するのが好きな子どもでした。それを思い出させてくれます。何にも邪魔されずに自由に空想の中で「遊ぶ」「考える」ことが私の音楽創造の原点です。創造力が豊かになることで、自分ではない他の人のことを思いやることができると思います。文章を書くことで創造力は高まるのです。
―「地球さんご賞」に取り組む大分の小中学生にメッセージを。
文章を書くことで、これまで気付かなかったことに気付いたり、思考を深めたりすることができます。想像力を育てる大きな糧になると思っています。
大分の自然はとても豊かです。美しさに神聖さを感じます。自然豊かなところに暮らしている子どもの視点はとてもいい。大分で生まれる文章を他県の子どもたちにも読んでもらいたいです。
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「地球さんご賞」は直木賞作家の安部龍太郎さん(70)が提唱し、全国に広がっている小中学生対象の作文コンクール。安部さんらは「文章のうまい、下手」ではなく、思いが伝わってくるかどうかに重きを置く。実体験から考えたことや、物語風に展開するものまで、作文スタイルはさまざま。今年の夏休みに合わせて作品を募る。詳細は後日発表する。
かわい・いくこ 香川県出身。東京芸術大卒、同大学院修了。大阪芸術大教授。国内外の主要オーケストラをはじめ、世界的指揮者チョン・ミョンフンやテノール歌手ホセ・カレーラスらとも共演。作曲家としてもジャンルを超えた音楽づくりに才能を発揮している。1日に大分市でコンサートを開いた。