【豊後大野】民間などの取り組みで生物多様性が守られている「自然共生サイト」に豊後大野市三重町井迫の「又井区の里地里山」が選ばれた。環境、農林水産、国土交通の各省が地域生物多様性増進法に基づき認定する制度で、全国では485件目、県内では10件目。企業などが主体となるものと市町村と連携する2種類があり、連携型としては全国9件目、県内では初めて。
同地区は水田が広がる身近な里地・里山。水田を管理する農事組合法人又井(神志那浩治組合長、27人)は自然を守る意識が強く、強い農薬を使わないことで、アカハライモリやオニヤンマ、オオミズムシなど貴重な生物が生息している。
市役所で21日、認定証授与式があり、環境省九州地方環境事務所の番匠克二所長(57)が「自然を守ることで地域づくりにつなげる活動をしていただき感謝する。市と共同で取り組む良い例としてアピールしていきたい」とあいさつした。
認定証を受け取った白井将明副市長は「自然という地域資源を未来に引き継ぐ大きな一歩となる。今後も貴重な自然を守りながら地域の魅力向上につなげたい」と礼を述べた。
同法人は2006年に設立。農地を守るだけでなく貴重な生き物が生息する環境を守る活動を実施。市や地元の菅尾小と共同で生物観察会、遊休農地を活用してフジバカマを植えてアサギマダラを呼ぶ活動などもしてきた。
同法人前組合長で又井区長の神志那静清さん(75)は「認定は大変名誉なこと。今後も地域の人が笑顔になる活動を続けたい」と話した。