【宇佐】宇佐市の駅館川で23日、100年以上続く伝統のアオノリ漁が始まった。昨年の少雨の影響などで生育が遅れ、昨年より1カ月ほど遅いスタート。漁は3月初旬まで続け、乾燥状態で約400キロの出荷を見込んでいる。
同日は厳しい冷え込みとなった早朝から、長洲河川漁協(加嶋洋喜組合長)の組合員22人が駅館大橋下流の汽水域に舟を出し、笛の合図で一斉に漁を始めた。
芳賀信幸さん(72)=市内江須賀=は1メートル以上に育った川底のアオノリを「かぎ」と呼ばれる道具で引っかけ、次々と舟に取り込んだ。採ったアオノリは洗って河川敷に天日干しにし、乾燥のりなどとして出荷する。「手間はかかるが、今年もたくさん収穫するのが楽しみ」と笑顔を見せた。
同漁協は10年以上前から、品質や収穫量向上のため川底を耕す作業を続けている。加嶋組合長(62)は「漁の開始は遅くなったが、品質は上々。来週くらいから店頭に並び始める。香りが非常に良いので、多くの人に食べてもらい季節を感じてほしい」と話した。