【杵築】社会福祉法人「みのり村」(杵築市日野)の障害者支援施設で、利用者がスギ苗の出荷準備に追われている。林業と福祉が提携して、担い手確保や地域活性化につなげる林福連携の取り組み。施設は国の森林環境譲与税に関連して2023年度から苗木の栽培を始めており、今季は約5千本を取引先に届ける。
苗木は昨年5月から育苗用ポットに挿し木して育てている。施設利用者5人に加え、職員とフィリピン出身の技能実習生が担当。高さ35センチ以上に成長させ、2~3月に別杵速見森林組合(同市山香町)に渡す。
県内の福祉施設でスギ苗を栽培しているのは「みのり村」のみという。昨シーズンは約1900本を出荷した。利用者の技術は年々高まっている。
市農林水産課によると、挿し木で使う穂木(スギの若枝)は、市内相原にある障害福祉サービス事業所「樹の実園」の利用者が採取しているという。市が同税を活用して資材の購入費を補助するなど、林福連携を後押ししている。
「みのり村」が運営するワークセンター誠の真砂忠課長(67)は「栽培も軌道に乗ってきた。売り上げを上げて利用者の工賃に反映させたい」と話している。