中津の自然生かした療育活動、子どもたちの非認知能力高める 障害福祉サービス事業所「生きる力の土台に」

自然を楽しみながら森の中を歩く利用者の子どもとスタッフ=中津市三光田口の八面山中腹

 【中津】知的や発達障害のある子どもが通う中津市旧下毛地域で唯一の障害福祉サービス事業所「虹の道」(本耶馬渓町)は、山間部という立地を生かした療育活動を進めている。近くの山や森、川などで体を動かす「自然活動」をプログラムの中心とし、困り事や生きづらさを抱えがちな子どもたちに関わっている。
 「そっちに行きたいの?」。同市三光の八面山中腹の森の中。葉っぱや木の実で遊んだり木登りをする5歳の男児2人にスタッフが声をかけながら、マイペースで修験の滝を目指した。
 「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」の二つのサービスを提供する虹の道は、不登校やひきこもりの人らを支援する「一般社団法人いのちと暮らしのつながり研究所」(同町)が2022年、社会人対象の就労継続支援B型事業所と併せて開所した。
 療育プログラムのうち、自然や農村での体験、外遊びなどが7割以上を占める。メニューは八面山や施設裏の古羅漢、地域の川、畑、山小屋などでの散策、探検、水遊び、野菜作りなど多彩。未就学児や小中高生が、専門スキルを持つスタッフらと一緒に伸び伸びと過ごす。
 虹の道によると、自然活動は学力などで測れない「非認知能力」をより高められ、多動性や衝動性の高い特性のある子どもは制限されず思い切り行動することで自己肯定感ややり抜く力を、人との関わりが苦手な子どもは自然という不確定な環境に身を置くことで社会性や共感性を向上させられるという。
 福崎はる代表は「生きる力の土台になる非認知能力をいかに高めるかに重点を置いて取り組んでいる。地域や支援者らいろんな人と連携し、ワンチームで子どもを支えていきたい」と話している。

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 一般社団法人いのちと暮らしのつながり研究所は17日午前10時から、中津市教育福祉センターで市民向けセミナー「自然と人と地域とつながる 子育て・療育のかたち」を開催する。参加無料。問い合わせは虹の道(0979-77-5167)。

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