「プラハの春 不屈のラジオ報道」胸を打つ局員の信念と行動力

「プラハの春 不屈のラジオ報道」の一場面(ⓒDawson films, Wandal production, Český rozhlas, Česká televize, RTVS - Rozhlas a televizia Slovenska, Barrandov Studio, innogy)

 1968年、ソビエト連邦(ソ連)の支配下にあるチェコスロバキア(現在はチェコとスロバキアに分離、独立)で起こった民主化運動「プラハの春」。阻止を狙い、ソ連などが侵攻してくる中で、事実を報道するため奮闘したラジオ局員の姿を描いたドラマ。
 67年、主人公トマーシュは、中央通信局長ホフマンの勧めを受け、国営ラジオ局の国際報道部で働き始める。中心にいるのは、部長のバイナー。彼は義務であった「報道内容の検閲」を無視し、マイクを通し「自国とソ連の情報だけを信じるのはいけない」と訴える。
 ソ連に従属する政権にとってラジオ局は邪魔な存在。大統領は「ラジオ局は西側の影響を受け有害」と批判する。
 しかし、言論の自由について理解のある政治家ドゥプチェクが共産党第一書記に就任。民主化に向けた政策が打ち出される。願いがかない大喜びするラジオ局員たち。その中で、モスクワを知る局員ドブロフスキーは複雑な顔で語る。「やがてソ連が軍事介入するだろう」と。
 次々と襲いかかる妨害に負けず、放送を続けようとした局員の信念と行動力が、スリリングな演出で描かれ、胸を打つ。また、ソ連が影響力の低下を恐れ、他国を侵略する姿は既視感がある。

 シネマ5bisで16日(金)~22日(木)の午後2時45分(この日程以外も上映あり)。

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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