臼杵市の遠藤さん、くくりわな猟で害獣3千匹超捕獲 緻密な戦略、餌植物の成長で動線読む

有害鳥獣の捕獲数を示す遠藤源治さん=臼杵市海添

 【臼杵】臼杵市下ノ江の遠藤源治さん(79)が有害鳥獣対策のくくりわな猟で捕獲した獣の数が通算3千匹を超えた。狩猟免許を取って16年目。昨年度は419匹(イノシシ223匹、シカ157匹、タヌキなど39匹)を捕獲した。近年は毎年、300匹以上を捕獲しており、市農林振興課は「市内で突出した存在。有害鳥獣の被害対策に大きく貢献してくれている」と感謝する。
 遠藤さんは郵便局を62歳で退職して2年後、家で育てる栗の木を荒らすイノシシに困り果て、狩猟免許を取った。
 猟を始めた2010年の捕獲数は6匹。試行錯誤を重ね、わなの改善を続け、数を増やし、現在は鳥獣保護管理法が定める上限数の30個を操る。市内の佐志生、海添、深田など広域の山を60地点に分類した表で管理する。
 山ごとに植物の旬を把握し、栗やタケノコなどの実り具合から獣の動きを読み、緻密に戦略を立てる。
 盆正月を問わず、まだ薄暗い時に家を出て、日の出とともに山に入る。仕掛けたわなを確認し、新しい獣道を探す。夜は翌朝に備えて早めに床に就く。「イノシシは頭がいい。一度でも危ないと思ったら二度と同じ道は通らない。小まめな活動が大切だ」と語る。
 「早く捕まえに来てほしい」と各地域の農家から要望を受ける。捕獲したと伝えると心から喜ばれるものの害獣はなかなか減らない。「それだけ鳥獣被害は深刻だ。膝の痛みが増すばかりだが、動けなくなるまで頑張る」と話す。

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