年の瀬が迫った30日、大分市内の市場には正月準備を進める多くの買い物客が行き交った。そば店は年越しそば作りに大忙し。郵便局では年賀状の仕分け作業が大詰めを迎えた。
大分市豊海の市公設地方卸売市場は、年末年始に味わう料理の食材を買い求める人でにぎわった。
店頭には鍋料理に使う「かぼすフグ」やズワイガニ、おせち料理に入れるロブスターといった高級食材も並んだ。まとめ買いをして大きな袋を手に提げる人の姿もあった。
一(はじめ)海産の鈴木孝社長(66)は「年末年始に帰省する子どもたちをもてなそうと訪れる人が多い。物価高の影響で固くなった財布のひもも、きょうばかりは緩んでいるようだ」と話した。
今月で開店10周年を迎えた大分市中島西のそば店「そば会」は早朝から縁起物の年越しそばの仕込みに着手した。大みそかの31日は午前2時ごろから再びそば打ちを始めるという。
今年は店頭用の約80食を用意し、初めて夜間も営業する。店主の甲斐功一さん(55)は「感謝の気持ちと皆さんの運気が上がるようにと思いを込めて打っている」と笑顔を見せた。
大分市府内町の大分中央郵便局では社員やアルバイト10人がポストから回収した年賀状の選別に当たった。はがきの向きをそろえ、郵便番号を読み取る区分機に投入。配達先の地域や局管内の世帯ごとに分けた。
同局は20日以降、毎日午前8時から12時間稼働している。元日に約50万枚を配達する予定。幸田誠郵便部副部長(60)は「気持ちがこもった一通一通の年賀状を元日にお届けできるよう、作業を確実に進める」と話した。